治療家としての役割
いたみわすれ整体師の山川翔一です。
私が治療家として、患者さんの健康のために、お体のために、心からお伝えしている重要なことがあります。
予防の大切さです。
「酷くなる前に、施術を受けた方が良いですよ」
「酷くなってからでは、治るのにも時間がかかりますし、何より生活が辛いですよね」
多くの治療家の先生方が、そして私も、このようにお伝えしています。
本当に、酷くなってからでは大変なんです。
軽症であれば、1、2回施術するだけで良くなることも多いですし、患者さん自身も日常生活にさほど困ることもないでしょう。
健康な時に施術を受けると、普段以上に頭がスッキリしたり、体が軽くなったりして、日常生活がより楽になり、何事にも積極的に取り組めます。
ですが、酷くなってからだと改善のスピードも落ちてしまいます。
5回、6回と続けて施術してようやく少しずつ良くなりますし、症状が残っている状態では当然ながら、日常生活でも痛みが出ます。
しかも、途中で施術の期間が空いてしまえば、また酷い状態から施術をやり直すことにもなりかねません。
酷くなる前に、もっと言えば健康なうちから、予防をすることが重要なんです。
私が一生をかけて実現させたい目標は「世界中の人が病院にも治療院にも行かなくても、休めば痛みや症状が消える状態になること」です。
もう少し詳しく書くと、個々人の回復力を最大まで引き上げて、日々の疲労よりも回復の方が早い状態に持っていくこと。
小学校の算数で習った、「<」や「>」などの不等号で表すと、
回復力<日々の疲労
この状態では、毎日少しずつ悪くなるに決まっています。
回復力=日々の疲労
この状態だと、悪化も改善もせず、現状維持になります。
日々の疲労<回復力
この状態になれば、自力で少しずつ回復していくことができます。
私は、医師も含めた医療従事者の役割は、この「回復力を上げること」に尽きると思っています。
自分の体は、自分にしか治せません。
医師でさえ、他人の体を治すことはできません。
例えば、骨折した時、医師が外科手術で離れた骨同士を継ぎ、切った皮膚を縫い合わせてくれたとしても、実際に骨をくっつけるのも、切れた皮膚をつなぎ合わせるのも、患者さんの細胞、患者さんの回復力です。
医師が骨や皮膚を再生させることはできません。
医師や治療家は、手術や施術は、回復力が十分に発揮できるよう、お手伝いをするだけなんです。
私は施術する際、基本的に症状を追いません。
デモンストレーション的に症状をその場で軽くすることはありますが、「痛みが消えるまで施術を続ける」ことはしません。
痛みを治すのは、症状を消すのは、私の仕事ではなく、患者さんの細胞の仕事です。
私の施術の役割は、患者さんの回復力が十分に発揮できるよう、環境を整えること。
日々の疲労<回復力
この状態にするために、回復力を上げることが私の役割です。
ですが、いくら回復力が上がったところで、日々の疲労が大きすぎると、なかなか症状は良くなりません。
日々の疲労を減らすことは、私たち治療家ではなく、患者さん自身の仕事になります。
(もちろん、日々の疲労を減らすための姿勢指導、食事・栄養指導などは積極的に行いますよ☀️)
施術は、治療家だけのものではなく、治療家と患者さんの共同作業なんです。
ご精読いただき、ありがとうございます。
感謝いたします。
自然治癒メディカルサロン 隠れ家整体院 穂むら
いたみわすれ整体師 山川翔一