痛みと老化を防ぐ鍵は血糖値! 今日から始める健康習慣

血糖値を意識してコントロールすることは、がん脳卒中心臓病認知症糖尿病腎臓病などを予防して、健康寿命を延ばすために最も重要な要素の一つです。

正しい知識を持ち、日常生活で意識的な行動を取ることで、病気を防ぎ若々しさを保つことができます。

甘いものや炭水化物を食べ過ぎて血糖値が急激に上がると、糖尿病動脈硬化老化の加速など、さまざまな健康リスクを引き起こします。

しかし、食事、運動、ストレス管理を工夫することで、これらのリスクを効果的に下げられるんです。

1. 血糖値とは何か?

血糖値とは、血液中のブドウ糖がどれくらいあるかを表しています。

ご存知の通り、ブドウ糖は私たちの重要なエネルギー源です。

しかし、血糖値が高すぎる=血液中にブドウ糖が多すぎると、血管や内臓にダメージを与え、さまざまな疾患の引き金になってしまいます。

2. 血糖値が上がる主な原因

① 食事の影響
炭水化物を含む糖質を摂取すると、血糖値が上昇します。

特に精製された糖質、例えば白砂糖白米小麦粉は急激に血糖値を上昇させます。

どれくらい血糖値を上げやすいのかは、その食材のGL(グリセミック・ロード)値で判断することができます。

一般的に、GL値が20以上を高GL食、11から19を中GL食、10以下を低GL食と分類されています。

主な食材のGL値一覧

引用:https://nu-li.com/information/%E4%BD%93%E5%86%85%E3%81%AB%E9%81%8E%E5%89%B0%E3%81%AA%E8%A1%80%E7%B3%96%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8B%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%80%81%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E9%A3%9F%E5%93%81/

血糖値コントロールを勉強したことがある方は、GI(グリセミック・インデックス)値というのを聞いたことがあるかもしれません。

GI値は食事(糖質50g)を食べた後の血糖値上昇の度合いを数値化した指数で、その食材の糖質の吸収速度を表しています。

重要なのは、その食材から糖質50gを食べた時の値になっている、ということ。

例えば、ニンジンのGI値は71とされていますが、これはニンジンから糖質50gを摂取した時=ニンジン約5本を食べた時の血糖値の上がりやすさを示しています。

ニンジンを1食で5本食べるというのは、現実的とは言い難いですよね。

そこでGI値の改良版として、GI値をもとに1食で摂取する量を考慮したGL値というものが考案されました。

ニンジンの例で言うと、通常1食で1/2本食べると仮定して計算されたのが、GL値です。

1食で5本より、1/2本の方が現実的ですよね。

ただし、GI値もGL値も、理論上の話であって、実際に食べた時にどれくらい血糖値が上がるかは、遺伝による個人差があります。

高GL値の食品は控えめにする、くらいの認識で良いでしょう。

② ストレスの影響
ストレスがかかるとコルチゾールやアドレナリンといったホルモンが分泌され、血糖値を上げます。

人間も動物ですから、体のシステムとして野生動物の時の名残が残っています。

動物にとってのストレス緊張状態とは、天敵に襲われた時。

なので、いつでも走って逃げられるように、血液中のブドウ糖を増やして筋肉にエネルギーを供給しておくようになるんです。

ストレス管理も血糖値コントロールの鍵と言えます。

③ 運動不足
運動不足だと、血中のブドウ糖が消費されず高血糖になってしまいます。

特にデスクワークが多い人は血糖値が下がりにくいため、適度な運動を取り入れることで血糖値を下げることが重要です。

④ ホルモンバランスの乱れ
インスリンの働きが低下すると、血糖値がコントロールできなくなります

例えば、二型糖尿病は食生活の乱れから膵臓が疲弊し、インスリンを分泌できなくなることによって発症する病気です。

3. 血糖値が高い状態が続くとどうなる?

  • 痛みやしびれの慢性化
    高血糖になると血液がドロドロになって血流が悪化し、慢性的な痛みにつながります。
    また、高血糖が続くと毛細血管が傷ついて破れるため、毛細血管が多い手足にしびれが出てきます。
  • 動脈硬化・心臓病・脳卒中のリスク増加
    高血糖は血管を傷つけ、動脈硬化心臓病脳卒中の原因になります。

  • 失明・腎臓病のリスク増加
    目と腎臓も毛細血管が多い臓器です。

    目の毛細血管が傷ついて破れることで失明に、腎臓の毛細血管が傷ついて破れることで腎臓病人工透析のリスクになります。
  • 強い眠気・疲労感
    血糖値が急上昇すると血管を傷つけるため、体はすぐに血糖値を下げようとします。

    引用:https://website2.infomity.net/8120000094/course/dm2.html

    血糖値が急上昇・急降下を繰り返すと、低血糖の時に強い眠気疲労感を招きます。

  • 糖尿病発症リスク
    長期間の高血糖はインスリンの機能を低下させ、糖尿病を引き起こします。

  • 老化の加速
    高血糖は「糖化」を引き起こし、肌のシワシミたるみ、内臓の老化を促進します。

血糖値をコントロールすることは、健康若々しさを守るために重要なことです。

今から意識を変えることで、未来の健康状態を大きく改善できます。

今日から実践できる血糖値コントロール法:

  1. 食事の工夫

    • 低GL食品を選ぶ: 玄米、野菜、ナッツ類など。
    • 食物繊維を摂取: 糖の吸収を緩やかにして血糖値の乱高下を防ぐ。
    • 食べる順番を意識: 野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べて血糖値の上昇を穏やかにする。
  2. 適度な運動を習慣化

    • 毎日30分のウォーキングを取り入れる。
    • デスクワーク中も定期的に軽いストレッチを行う。
  3. ストレス管理を徹底

    • 深呼吸や瞑想を習慣化し、リラックスする時間を確保する。
    • 自分に合ったストレス解消法を見つける。
  4. 規則正しい生活を送る

    • 良質な睡眠はホルモンバランスを整え、血糖値の安定につながる。

血糖値コントロールは未来の健康への自己投資です。

日々の小さな積み重ねが、あなたの健康と若々しさを守ります。

がん脳卒中心臓病認知症を予防して、健康な人生を楽しむために、今日から取り組んでいきましょう☀️