老化治療・若返りに必要なこと ミトコンドリア編
老化治療・若返りについて勉強を進めている中で、ここ数日はミトコンドリアにフォーカスしています。
あなたは、老化の定義を覚えているでしょうか?
過去記事【抗老化(アンチエイジング)を超えた若返り(リバースエイジング)の必要性】で書いた通り、老化とは「細胞の機能低下」と「細胞の数の減少」です。
では、「細胞の機能」とは具体的に何でしょうか?
私たちの体は肌や筋肉、骨、内臓、脳や神経などあらゆるものが細胞でできているわけですから、もちろんその機能も多岐に渡ります。
それでも細胞の代表的な機能を挙げるとするなら、「タンパク質合成」と「エネルギー生成」の2つがメインになるでしょう。
タンパク質合成については、また後日詳しく書いていきます。
今回はエネルギー生成について。
私たちは糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素を摂取して、それらをエネルギーに変換して活動しています。
この中で糖質は純粋にエネルギー補給のために摂取するのに対して、脂質とタンパク質はエネルギー以外の活用がメインになります。
脂質は細胞膜や核膜の構成成分になったり、ホルモンの材料になったりと、エネルギー以外でも重要な役割があります。
タンパク質は、あなたもご存知の通り筋肉の材料になります。
そして筋肉だけでなく、爪や髪、内臓、一部のホルモン、消化酵素や神経伝達物質などもタンパク質でできています。
タンパク質不足になると、筋肉が減るだけでなく、爪が割れやすくなったり、抜け毛が増えたり、ホルモンバランスが悪くなったり、胃もたれしやすくなったり、だるさが出てきたりするんです。
タンパク質って重要ですね。
一方で、この三大栄養素のどれもが、エネルギーとしての側面も持ちます。
(脂質やタンパク質など、糖質以外のものからエネルギーを生成する反応を糖新生といいます)
ここで、糖質・脂質・タンパク質それぞれからエネルギーを作る時の化学反応を図で見てみましょう。
引用:https://diabetes-mellitus.jp/about-fujikawa-theory-megavitamin-2272
蕁麻疹が出てしまいそうなくらいの専門用語の羅列です🌞
ここでは専門的なことは一旦置いておいて、ATPとミトコンドリアという単語に絞って理解していただければ十分です。
「ATP」というのはアデノシン三リン酸という化学物質で、体内でのエネルギー通貨と呼ばれています。
ATPが多ければエネルギーがたくさんあって、ATPが少なければエネルギー不足というイメージを持っていただければ大丈夫です。
上の図のように、糖質・脂質・タンパク質のどれからでもATPというエネルギーを作ることができます。
そしてそのどれもが、ミトコンドリアという細胞内小器官を使ってエネルギーを作っているんです。
なので、ミトコンドリアは細胞内のエネルギー発電所とも呼ばれています。
この「ミトコンドリアがエネルギーを作り出すこと」が、細胞の機能の一つと言えます。
つまり、老化の定義である「細胞の機能低下」の一つが、「ミトコンドリアがエネルギーをうまく作れなくなること」、もっと言えば「ミトコンドリアの機能不全」になるんです。
ということは、老化の反対の若返りに必要な「細胞機能の活性化」の中には「ミトコンドリアの活性化」も必要になってくるんです。
ミトコンドリアがエネルギー=ATPを作るためには、ビタミンCやB群、鉄分など多くの栄養素が必要になります。
普段の食事から摂取することがもちろん大事ですが、賄えない分はサプリメントで補給することも検討していきましょう☀️